オリジナルのロゴを作成したいと考えている人もいるのではないでしょうか。しかし、何も考えずにロゴを作り始めても良い作品は作れません。良いロゴを作り上げるためには、手順が重要になります。そこで今回は初心者に向けたロゴを作成するときの手順を紹介していきます。
ここで紹介した手順を参考に、自分だけのロゴを作ってみましょう。
ロゴのイメージを決めておく
ロゴの作成を行うにあたって、重要なポイントになるのがロゴのイメージです。何のイメージもないままロゴの作成を始めてしまうと、ロゴの作成が難航してしまうケースも珍しくありません。
ロゴのイメージを決めていないことで、良い作品が作れずにロゴの作成をやめてしまう人もいるかもしれません。そのような事態を回避するために、ロゴ作成の最初の手順としてイメージを固める作業を行っておきましょう。
イメージ作りを行うときには、何を主体にしたロゴを作りたいのかという部分を考えるのが良いと言えます。例えば企業のロゴを作りたい場合は、その企業を連想できるようなワードやカラーを考えると良いでしょう。子供向けの商品を販売している企業であれば、可愛らしいロゴやポップなロゴ、明るい色合いを使ったロゴなどをイメージするのが有効だと考えられます。
個人のwebサイトに使うロゴを作る場合は、自分の好きな色や好きな言葉といったものを使ったロゴをイメージするのが効果的です。ロゴのイメージは複雑なものよりも分かりやすいものの方が好ましいでしょう。シンプルなものの方がロゴを作りやすいというメリットもあります。
イメージをもとにスケッチを行う
イメージが決まったから、パソコンで作り始めようと考えている人もいるかもしれません。しかし、まだパソコンで作り始める手順には入りません。次に行うのは、スケッチになります。自分が作りたいロゴのイメージが決まったら、そのイメージをもとにスケッチを行います。
紙とペンを使ってスケッチを行い、イメージを具現化させます。イメージを具現化させることで、よりロゴのイメージが具体的なものとなり、ロゴ作成がスムーズに行えるようになります。このスケッチの作業は大雑把なもので良いでしょう。
きっちりとしたスケッチを行ってしまうと、パソコンでロゴを作る作業に移るときに窮屈な思いをする可能性があります。スケッチを大雑把にしておくことで、ロゴ作成を行うときにデザインを改良しやすいというメリットが得られます。
ロゴのスケッチは複数個描いておくのがおすすめです。いくつかのロゴのスケッチを描いていくことで、自分の理想とするロゴを作りやすくなります。基本的には紙とペンでスケッチを行うのが良いですが、iPadを持っている人はiPadのアプリを利用してスケッチを進めてみるのも有効な手段だと考えられます。
スケッチしたデザインをベクター化する
スケッチが終わったら、そのデザインをパソコンに取り込みます。スキャナーを使ってスケッチを読み込むか、スマートフォンで写真を撮って画像をパソコンに送るのが良いでしょう。デザインを取り込んだら、illustratorでベクター化を進めていきます。
ベクター化とは、JPGやPNGといったラスター画像をベクター画像に変換する作業のことを指します。ベクター化を行うことで得られるメリットの1つが、サイズの調整が行いやすいことです。ロゴを作成するにあたって、サイズ調整は重要なポイントになります。
ロゴはwebサイトに使うだけでなく、様々な印刷物に使用できるため、サイズが変更しやすくなるのは魅力的な要素だと言えます。デザインのベクター化が終わったら、様々なサイズのロゴを作っておくのが良いでしょう。
この段階で様々なサイズのロゴを作っておくことで、急にロゴを使用する目的ができた場合にもスムーズな対応が行えます。
配色の調整を行ってみよう
ロゴのイメージカラーは決まっているかもしれませんが、ラスター画像からベクター画像へと変換したときにイメージしている色合いとは異なるロゴになっている場合があります。その場合は配色の調整を行っておくのが良いでしょう。
色合いの微妙な変化は気にしないという考え方の人もいるかもしれませんが、色合いの微妙な変化によってロゴが与えるイメージは大きく変わる可能性も考えられます。そのため自分が理想としているイメージカラーに近づける努力は怠らないようにするのがおすすめです。
例えば赤色のロゴを作ることが決まっていた場合にも、配色を変えることで良い効果を得られる場合があります。赤色は明るい色合いなのでポップなロゴになりやすいですが、大人っぽいデザインに仕上げたい場合は紅色に変える方が理想に近づける可能性が高いです。
このように色合いを少し変えるだけでもロゴの与える印象が異なります。
書体を決めてみよう
ロゴの配色が決まれば書体を決める作業に移ります。書体は配色とのバランスを考えながら決めていくのが、有効な手段だと考えられます。例えばロゴマークがポップなイメージで色合いも柔らかいものである場合、書体もそれに沿ったものを選ぶのが好ましいです。
全体的なロゴのイメージが柔らかいのに、書体が明朝体になっているとロゴマークとの統一感が薄れるため、インパクトの薄いロゴになってしまいます。これでは良いロゴが作れたとは言えません。全体的なイメージがポップな場合は書体も丸文字のような可愛らしいものを選ぶのが好ましいでしょう。
書体と同時にロゴマークと文字のバランスも調整しておくのが有効な手段になります。ロゴマークと文字の大きさが均等であるのが理想的だと言えます。会社のロゴを作っている場合は、ロゴマークよりも文字が少し大きくなるくらいに調整するのも良いかもしれません。
いくつかのカラーバリエーションを作っておくのも有効
ロゴが完成したら、同じロゴで複数のカラーバリエーションを作っておくのが効果的です。例えば会社のロゴの場合、商品に会社のロゴを使用するケースがあるでしょう。しかし、商品によっては初期のロゴでは色が合わないケースも考えられます。
そのような場合には別の色合いのロゴを使うことになります。急いで別のカラーのロゴを作るとなると、余計な時間がかかってしまいます。そうならないためにも、予め複数のカラーバリエーションを作っておくのが有効な手段だと言えます。
手順に沿って理想のロゴを作ってみよう!
今回紹介した手順を参考にしながら、自分が思い描く理想のロゴを作ってみましょう。最初は思い通りに作れない可能性もありますが、繰り返していくうちに理想のデザインに近づいていきます。ロゴの作成になれてきたら、自分用のロゴだけでなく友人用のロゴを作ってあげるのも良いかもしれません。
アプリによっては無料でロゴを作れるものもあるため、最初は無料のツールでロゴを作ってみるのも良いと言えます。